性とか名とか。チケットの名前間違えた場合。
2018年年末、インドへ行きました。
チケットは毎日スカイスキャナーを凝視し、「このタイミングだ!」と10月中頃に購入。
中国東方航空の上海トランジットのチケット¥68,000余。
エクスペディアで購入しました。こういう予約サイトって、クレジット決済のタイミングで「値段が変更されました」とか言って金額が増えることがあるので、予約の時はかなり焦っていました。ですが無事に購入。あとは当日を待つばかりです。
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そしてフライト当日。早朝まだ日が昇る前に家を出て関空に8時に到着。
フライトは10時なので余裕です。
そして中国東方航空のチェックインカウンターへ。
なぜか自動チェックインマシンがエラーになったので、カウンターへ。
「あー。名前と苗字が逆に予約されてますね。少々お待ちください」
え?ダメなの?
という心境でしたが、驚愕の事実。
パスポートと名前が一致しないと搭乗できない。(セキュリティ上当然ですがね)
すぐに上司っぽいお姉さんがきて、予約サイトに連絡しろとのこと。
慌てふためいてエクスペディアに連絡すると「フライトまで時間がないので変更はできない。いますぐキャンセルして新たにチケットを買うのがいい」とのこと。
はい?
キャンセル料がとりあえずかかって、しかも今から買うとチケットは10万を超える見込み。
名前の変更ができないと聞いたJALのお姉さんはこう言いました。
「次回から気をつけてください、ということで上海までは責任をもってお送りします。ですが、上海で搭乗拒否に合う可能性はあります。日本人なので50%〜70%は大丈夫だと思いますけどね。それにデリーから帰国するときに搭乗拒否になる可能性もあります。ここからはお客様のご判断と空港での交渉になります。まあ日本人なので大丈夫と思いますが、いかがなさいますか?」
信じられないほどのパニックです。
高速でネットサーフィン「飛行機/チケット/名前/間違い」などのキーワードで検索すると
「乗れるわけがない。空港職員にそれを見逃すバカはいない」と書いてあったり「うまいことトランジット乗り切りました!」と書いてあったり。
そして見つけたのはエクスペディアはこの問題が多発しているということ。
頭は混乱の極み。母に電話するとキャンセルを進められました。
が、そこで少し冷静になり考えました。私も営業の仕事を長くしていたので、「まず大丈夫だけど断言はできないよね」というとき、かなり持って回った言い方をしたものです。JALのお姉さんの言い方はそういったものでした。
だから、乗る!と決めたのです。
カウンターに言って「乗ります!」というとお姉さんにっこり。あとはスムーズなもんでした。誓約書のサインをして通常の搭乗手続き。
勢いで乗ったはいいけど、上海までの2時間あまりのフライトは行きた心地がしませんでした。
まったく味を知覚できなかった機内食。
そして上海浦東空港でチェックイン。
「わたしは社会の規範からはみ出ることなく生きている善良な日本人です」という顔をしてパスポートを渡しました。
カウンター職員が舌打ちをしてどこかに電話を。
「終わった」
と思った瞬間、パスポートとチケットを投げ渡されました。
そして「もうシートがないから、なんとか席ね」的なことを言われて終了。
関空ではあれほど大げさに騒がれたのに、上海では舌打ち一回。
しかもなぜかシートはプレミアムエコノミーでした。
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エクスペディアに帰りの便の指名変更ができるか聞いたら、往復セットの予約なので不可とのこと。
二度とつかいません、エクスペディア。
無事にインドに行けたし目的も果たせたので、帰りはどうでもいいと思いつつ帰国の便のチエックイン。
カウンターのインド人スタッフ(イケメン)に恐る恐るパスポートを渡すと、笑顔で「have a good journey」と一言。
重ねてあの関空の大騒ぎはなんだったのかと思いつつ、空港レストランでビールを煽り帰国のとにつきました。
デリー空港で煽ったビール
*後日談として*
トランジットの場合、「ここまで乗せたよね、おたくの飛行機がさ」ってことで押し切れるという理屈。
外国人にとっては苗字と名前なんてどっちがどっちかわかんないという事情。
この間違いをきっかけとして起こりうる脅威は特にないということ。
から、大方の場合日本人なら乗せてくれるでしょうという結論です。