インドへのみちのりーマネートラブル編ー
わたしが初めてインドに行った2016年の年末は、インド国内は激しいマネートラブルに見舞われていました。
ちょうど11月の中旬ごろ、深夜にインド政府が発表したのです。
「今から4時間後、新しい紙幣を導入します。新しい500ルピー札と2,000ルピー札です。つきましては古い500ルピー札と1,000ルピー札は廃止しますので使えません」
まとめるとこんな感じです。
国内で偽札が大量に流通しており発表から実施まで時間があるとまた偽札を作られてしまうから、GDPの20パーセントにもおよぶ政府が把握できないブラックマネーのあぶりだし、というのが果てしなく強引な政策の理由だとか。(興味があるかたはこちら)
国内は大混乱です。
旧紙幣は1ヶ月の間に銀行に預金ができます。一度預金しもう一度引き出すと新紙幣に変わっている、という仕組みです。インドは現金経済。ATMからお金を出すため長蛇の列が。夕方には機械にお金がなくなるという日本では絶対お目にかかれない状態に。しかもATMの引き出し限度額が制限されるなど付随する状況もこまったものでした。(というか私のキャッシュカードはインド対応してませんでした)
100ルピー札がなく、買い物で2,000ルピー札を出すと断られました。
結果カードが使えるお店しか入れず。
私が滞在した町はヨガで有名な町だったので、ヨガ教室とか行きたかったのですが2,000ルピーは受け取ってもらえないのです。
(「じゃいいよ、明日持って来て」と支払いはあっさり待ってくれました)
何人か助けてくれる人がいて、2,000ルピーを両替をしてくれたり、日本円と両替してくれたり。
しばらく滞在すると私も慣れてきたもので、買い物をする代わりに両替してくれと頼んだり。
通っていた洋服屋さんのにいちゃんは両替にかこつけてデートに誘って来たりしました。両替してくれるという水屋のおじさんは2,000ルピーを渡すと道に立って高々をお金を掲げます。するとハイハイ!と別のおじさんが名乗りをあげてその場で両替。
そんな感じでなんとか2週間の滞在を乗り切りました。
(その後のインドの様子はこちら)